有料老人ホーム・高齢者住宅を運営するオリックス・リビング株式会社(本社:東京都港区、社長:森川悦明、以下「オリックス・リビング」)は、「介護の日」(11月11日)に合わせ、今年も全国の40代以上の男女1,238名(男性681名、女性557名)を対象に、第5回「介護に関する意識調査」を実施しました。
【将来の介護について約9割が不安を感じながらも、約7割が具体的なイメージつかず】
- 家族の介護については、約9割(86.0%)が不安を感じると回答し、男性(84.5%)、女性(87.8%)ともに8 割以上が不安を感じています。
- 自身の介護についても約9割(86.1%)が不安を感じると回答。不安を感じていないと回答した人は、男性17.9%、女性9.0%となり、男性の方が不安を感じていない結果となりました。
- 自身に介護が必要になったときについては、68.4%が「まだ何も考えていない」、23.9%が「考えているが、まだ家族に伝えていない」とし、約9割(92.3%)が家族に何も伝えていない結果となりました。
- 将来に不安を感じながらも具体的な準備をしていない理由は、「まだまだ先だと思うから」(45.1%)、「イメージがつかないから」(39.7%)となり、自身に対しては、まだ遠い事象との思いがあるため、具体的な準備へ進まない傾向が、うかがえました。
- 自身が将来介護状態になることをイメージできるかについては、「分からない」( 49.1%)、「いいえ」(22.0%)が約7割を占め、男女共に自身の身体が介護状態になることをイメージできていない結果となりました。
- 人生設計の中の介護費用については、「含まれていない」は73.6%となりました。この数字は年代に比例して減少していきますが、60代以上でも男性(73.0%)、女性(54.7%)と高く、特に男性は、女性よりも介護費用については関心が低い様子が、うかがえます。
【配偶者に対し男性約8割が介護したい意向だが、約8割が自信を持たず】
- 配偶者の介護については、「配偶者を介護したい」( 46.7%)、「配偶者を介護したい気持ちはあるが、現実を考えると難しい」(28.6%)を合わせ約8 割(75.3%)が配偶者を介護したい意向となりました。一方、「配偶者を介護したいと思わない」と「配偶者を介護したいと思わないが、「現状を考えるとしなければならない」を合わせた、介護したいと思わないと回答した人は、男性16.7%、女性34.7%となり、夫婦間の意向に違いが出る結果となりました。
- 配偶者を介護できる自信については、「自信はない」と「自信はあまりない」を合わせて82.2%が自信がないと回答し、男性80.8%、女性84.0%と男女共に8割以上が自信がないという結果となりました。
- 夫婦で有料老人ホームへ入居する際、74.6%が同じ居室を希望する一方、別々の居室に入居する意向は男性18.5%、女性33.9%となり、男性に比べ女性の方が別々に過ごす時間を希望する結果となりました。
【認知症になった場合は、女性の約9割が施設を希望】
- 認知症を発症し、大切な人を忘れてしまった場合、「施設に入る」と回答した人は76.6%。男女別にみると、女性(85.5%)、男性(69.3%)となり、女性よりも男性の方が大切な人からの介護を希望する結果となりました。
- 「施設に入る」を選んだ理由としては、約7割(69.2%)が「大切な人に迷惑をかけたくないから」と回答。女性(72.7%)は、男性(65.8%)よりも、大切な人へ迷惑をかけたくないといった思いを持っていることがうかがえます。
【自身の胃ろうについては、約4割が賛否の判断がつかず】
- 自身の胃ろう(口から食事を採れなくなった場合等に、胃に穴を開けて栄養を摂取すること)については、「反対」52.5%、「分からない」40.1%、「賛成」7.4%という結果となりました。「反対」と答えた女性(56.9%)は男性(48.9%)より高く、年齢が上がるごとに高くなり、60 代以上では約7 割(67.8%)に達する結果となりました。一方で、「分からない」と回答した人は約4割(40.1%)となり、胃ろうについては正しい情報が届いておらず、賛否についての判断ができにくい状況がうかがえます。
現実的に自身の目の前に、介護者がいないと、通常の生活の中では、課題がわからない場合や、逃避する傾向が、うかがえます。