在宅医療・介護あんしん2012が掲載された。そのなかより抜粋で紹介する。
施設中心の医療・介護から、可能な限り、住み慣れた生活の場において必要な医療・介護サービスが受けられ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す。
- 国民の希望に応える療養の場および看取りの場の確保は、喫緊の問題。
- 「社会保障・税一体改革大綱」に沿って、病院・病床機能の分化・強化と連携、在宅医療の充実、重点化・効率化等を着実に実現していく必要があり、2025年のイメージを見据えつつ、あるべき医療・介護の実現に向けた策が必要。
- 我が国は国民皆保険のもと、女性の平均寿命86歳(世界1位)、男性80歳(同2位)を実現するなど、世界でも類を見ない高水準の医療・介護制度を確立。
- しかし、入院医療・施設介護が中心であり、平均入院期間はアメリカの5倍、ドイツの3倍。また自宅で死亡する人の割合は、 1950年の80%から2010年は12%にまで低下。
- 国民の60%以上が自宅での療養を望んでいる。
- 死亡者数は、2040年にかけて今よりも約40万人増加。
●24年度は「在宅医療・介護」の推進に向け施策を総動員
- 予算での対応
・日本再生重点化枠の活用等により、省横断的に在宅医療・介護を推進
- 制度的対応
・在宅医療に関する達成すべき目標や医療連携体制等を医療計画に盛り込むこととし、介護保険事業計画との連動の重要性等を記載した「在宅医療の体制構築に係る指針」を提示(24年度中に各都道府県で策定作業→25年度から5年間の新計画)
・在宅医療の法的位置づけを含め、医療法改正について検討中 - 診療報酬・介護報酬
・24年度同時改定において、在宅医療・介護を重点的に評価
在宅医療・介護推進プロジェクト
1 在宅チーム医療を担う人材の育成
2 実施拠点となる基盤の整備
3 個別の疾患等に対応したサービスの充実・支援
「医療計画の見直しについて」
~「在宅医療の体制構築に係る指針」のポイント~
- 在宅医療に係る医療体制の充実・強化について
- 在宅医療に係る圏域の設定について
- 疾病・事業ごとのPDCAサイクルの推進について
平成24年度診療報酬改定の概要
医科における重点配分(4,700億円)
歯科における重点配分(500億円)
調剤における重点配分(300億円)
地域包括ケアの推進として
自立支援型サービスの強化と重点化
介護予防・重度化予防の観点から、リハビリテーション、機能訓練など自立支援型サービスの適切な評価及び重点化。
具体的には・・・・
- ・訪問介護と訪問リハとの連携の推進 ・短時間型通所リハにおける個別リハの充実(通所リハ)
- ・在宅復帰支援機能の強化(老健) ・機能訓練の充実(デイサービス)
- ・生活機能向上に資するサービスの重点化(予防給付) 等
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