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介護施設がiPadをネットワーク化して活用
著者:執筆:中森 利一 (事務局)

今後、訪問リハビリ施設もiPadなどIT端末を活用する事例が増えるのではないだろうか。
「社会福祉法人 一晃会 介護老人保健施設 かぐやの里」は、入所 80名、通所リハビリテーション 40名定員の通過型の介護施設で、常勤・非常勤を含めた80名ほどの職員で運営されている。
奥村泰輝理事長よりiPad導入の背景を伺った。
今後、政府の方針や人口動態を考えると、さらに居宅介護率が上がるだろう。

地域包括ケアシステムの担うべき視点として

  • 「24時間巡回型サービス支援」:在宅生活者の「ワンストップサービス」
  • 「訪問系サービス」:機能相談 OTが自宅に行って、家の改装指示、福祉用具の使用指導
  • 「総合在宅ケア支援センター」:在宅生活者の「ワンストップサービス」TELでの相談・アドバイス

などを考えていかなければならない。
利便性を考えると、今後はニーズを反映し「ワンストップサービス」ができる施設が増加するであろう。
さらに、これからサービス高度化要求時代に入り、ますます人材不足になるであろう。
そうした課題に加え、常態化する不足人材+サービス高度化要求への対応を考えなければならない。
そして出た答えが、業務改善のIT化の可能性とその活用で一定の教育レベルと情報の共有化を目指すことだった。

それが、今回取り入れたiPadシステムであるXC-Kaigoであった。
XC-Kaigoは株式会社テクノツリー社が開発したシステムで、Excelのデータベースを使用しながら入力、データ表示できるように開発した「介護版電子カルテ」である。
もともと医療分野以外で使用されていたiPad業務支援システムをもとに、介護に合ったテンプレートから開発し、現時点で90種類もの介護用画面帳票を準備している。
PTは訪問リハビリ先で患者さんの状態を写真に撮り、カンファレスに活用し、今後の治療計画などに活用しているという。